【音楽業界の闇】バンドオーディションの闇 

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バンド活動をやってきて結局上手くいかずミュージシャンとしての夢を諦めた筆者ですが、その過程でいくつかのオーディションを受けた経験があります。

 

今回はその中の「まぁまぁ有名な音楽事務所」のオーディションを受けた時の話をしていきたいと思います。

 

※もう5年くらい前の話で金額等を正確に覚えていないので、ところどころフェイクが入っていますが、話の大筋は変わりません。

オーディションの内容

1次審査はいわゆるテープオーディションでした。

私は事務所にデモテープを送り、数日後に合格の連絡が来たので天にも昇る勢いで喜んだのを覚えています。(笑)

 

そして、2次審査はライブ審査です。(平日の夜でした。)

その審査ではプロデューサーが来ていて実際にライブ見てくれました。

 

ちなみに、バンドマンでライブをしたことのある人ならわかると思いますが、ブッキングライブのようなライブでした。

(数組の出演者がいて、チケットノルマが有り、持ち時間○○分、入れ替え○○分といったスタイルのライブ)

 

※知らない人のためにもう少し詳しく説明すると、数組が決まった時間で順に出演するスタイルのライブで、

【チケットノルマ】

  • 1バンドにつき、〇〇枚のチケットは売らなくてはいけないというノルマ。
  • もし、そのノルマが達成できない場合はバンド側が足りない分を負担しなくてはならない。

【持ち時間】

  • ライブの本番時間。 演奏やトークなどで自由に使える時間の事。

【入れ替え】

  • 前後の出演者のステージ(機材)の入れ替えの事。
  • 入れ替え10分だったら10分の間に前の人の片づけと次の人のセッティングを行わなければならない。)

これらのルールが存在するライブの事です。

 

何が闇なのか?

ここまでの話だと何が闇なのか分かりませんよね?

むしろプロデューサーは会場を手配し、ライブに足を運んでくれているのですから良心的なプロデューサーとも思えてしまいます。

 

しかし、やはり、プロデューサーも人間でした。 お金は儲けたいようです。(笑)

ここからはお金の話になります。

 

僕らに課されたチケットノルマは¥2,000×15枚。

このノルマの設定は一般的な金額と言えるでしょう。

仮に金額的にきつくても、オーディションという事であれば多少無理をしてでも出演したいところ。

 

ちなみにこの時の出演者は6組でした。

つまり、¥2,000×15枚×6組=¥180,000-

 

仮にお客さんが1人も来なくてもチケットノルマが有るので最低18万円は保証されています。

 

会場は新宿の中でも比較的小さなライブハウスだったのですが、調べたら平日のホールレンタル(ライブハウス、機材、オペレーターを丸ごと借りる事)は10万円。

 

つまり、18万円-10万円なので、最低でもプロデューサーは8万円の儲けが生まれるのです。

 

もちろんライブの音響、照明はライブハウス側がやってくれるのでプロデューサーは、ただ見ているだけです。

他に人件費や広告費などをかけている様子は一切ありません。

(実はそもそも見ていたのかすら疑問です。 実際に会ったのはライブ終了後のチケットノルマの清算の時でした。)

 

実は、オーディション関係のライブはバンドが集客力のアピールの為にお客さんをいつもより多く呼ぶ傾向が有ります。(家族、友人に頼んで)

そうすると、プロデューサーもライブハウスもさらに儲かるのです。

ブッキングライブ形式の場合はよくあるのですが、ノルマ以上のチケット売り上げはバンドとプロデューサーで50%ずつ分けるというルールが有り、ライブハウスもすべてのお客さんからドリンク代を必ず徴収するので売り上げが上がります。

実際にいくら儲けたのかは分かりませんが、結構な額になっているはずです。

 

デモテープ聴いたの?

1次審査がテープオーディションなのである程度、実力が有るバンドが出演しているはずなのですが、「これは聴いていられない」という出演者もいました。

 

失敗したミュージシャンの私が言うのもアレなんですが、本当にテープ審査があったかすら疑問でした。

 

例えて言うならば、右利きの人が左利き用のギターで演奏しているかと思うくらいです。

歌も音程が取れていないというより、正しい音程が分からないレベルです。

 

もしかしたら、プロデューサーは何か光る物を見たのかもしれませんが、私は出演してくれるなら誰でもいいんだろうなと考えてしまうほどでした。

おそらく1次審査は「全員合格」です(笑)

 

闇のまとめ

ここまでいろいろと書いてきましたが、簡単にまとめると。

  1. オーディションと銘打ってバンド(以下、迷える子羊)を募集する。
  2. ある程度集まったら、ホールレンタルが出来る安い会場を押さえる。
  3. 儲かるようにチケットノルマを設定して、日時などを含めた内容を迷える子羊達に「1次審査は合格です。次は2次審査(ライブ審査)をします。」と連絡。(出演できない場合は他の迷える子羊に連絡する)
  4. 当日はライブハウスのスタッフに任せて都合の良いタイミングで会場に出没。
  5. ライブ後、チケットノルマの精算時に名刺を渡し、自分のプロデュースしたバンドの自慢話をして信頼を得る。
  6. 最後に「また連絡をします」と言って迷える子羊に期待を持たせる。

このような流れでお金を儲けているようです。

 

ポイントは

  • 1次審査合格させることによって2次審査を拒否する人が少ない
  • オーディションなのでバンドが集客をいつも以上に頑張る
  • プロデュースするバンドを必ず決めなければいけないわけではない
  • ノルマが有り、赤字が出ることは無い
  • ライブの運営はライブハウスに任せられるので他に人を雇う必要が無い
  • 広告も出していない

こんな感じです。 非常にリスクが低いですね。

 

最後に

なんでこんな話しをしたかというと、音楽業界人が全てとは言いませんが、ちょっとバンド、アーティストを騙しながらお金を搾取している人も多いように感じます。

 

バンドとパートナーとなり良いライブを提供してお客さんからお金を貰うのではなく、バンド自体をお客さんにしてお金を稼ぐという考え方です。

 

今回ご紹介した某音楽事務所のホームページを見てみましたが、未だにオーディションを開催している割には、所属アーティストは数組しかいない現状です。(片手で数えても指が余ります。)

 

どうしても私には「オーディションをして良いアーティストを見つけたい」というよりも「オーディションと銘打ってアーティスト志望からお金を儲けたい」にしか感じられません。

 

…これは私の勘違いであることを願います。

 

続き:【音楽業界の闇2】ライブ審査が終わった後、プロデューサーから連絡がきた。(笑)

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