【音楽業界の闇2】ライブ審査が終わった後、プロデューサーから連絡がきた。(笑)
以前、ご紹介した通り、ある「そこそこ有名な音楽事務所」のオーディションを受けたところ、2次審査のライブを終え帰路についたわけですが、そこから数日後、プロデューサーから連絡が来ました。
※この記事は【音楽業界の闇】バンドオーディションの闇 の続きです。 まずはそちらをご覧ください。
呼び出されたのは「自由が丘」
「ちょっと話しがしたい」という理由で、〇月〇日に自由が丘に来てほしいと言われました。
その音楽事務所が自由が丘にあるわけではないのですが、なぜか呼び出されたのは自由が丘です。
若干の疑問は残りましたが、
「2次審査を通ったかもしれない」という期待感と、
プロデューサーの機嫌を損ねたくないというチキンさから
話しの詳細について質問をすることはできませんでした。
駅で待たされる
私は待ち合わせ時刻よりもだいぶ早く自由が丘駅に到着しました。
しかし、待ち合わせ時間になっても連絡はありません。
しばらく待つと電話が…。
「お疲れさま~。 駅前のド〇ール(カフェ)来れる?」
待ち合わせ時間を過ぎているにも関わらず、すでにカフェの席は確保していたようです。
話しの内容
飲み物を注文し、席に着くと、あのバンドは凄いだの、あのライブは凄いだの、
っていう話が始まりました。
私たちのバンドについて話したのは
「どういうバンドになりたいか?」
「どういう活動をしていきたいか?」
という事でしたが、
私たちは
「技術力や集客、知名度を得るためにライブの数をこなすというやり方はしたくない」
「ライブをやるのは数カ月に1回、メインの活動は路上ライブとインターネットを使う」
と答えました。
これはプロデューサーの望んだ答えではなかったようです。
話しが終わると…
30分くらい話した後、遠回しに帰宅を促されました。(笑)
プロデューサーは帰ろうとしないので「アレ? まだいるんですか?」と聞いたら
「ちょっとまだ用事があるから…」と目が泳ぎました。
どうやら他にも面談相手がいたようです。
今回の闇は?
なぜ、駅で待たされたのか?
なぜ、待ち合わせ時間より遅れているにも関わらずカフェの席まで取ってあったのか?
要は、この日、プロデューサーはいくつかのバンドの面談をしていたようです。
つまり、時間をずらして各バンドを自由が丘駅に待ち合わせと称して待機させておきます。
そして、話しが終わったら次のバンドを呼ぶという形式です。
…そして、本当の目的「あること」を提案します。
何を目的とした呼び出しなのか?
目的は自分が主催のライブに出演させてチケットノルマを課す「お金儲け」です。(笑)
おそらくプロデューサーの理想の流れは
- 実際に会う(2次審査の評価が良かったと期待させる)
- どのようなバンド活動をしたいかを問い、抽象的なアドバイスをして「次のライブは○○をする」という目的や目標を持たせる。
- 目的、目標を持たせたらライブをする必要があると認識させる。(または誘導する)
- 自分が主催するライブに出演を依頼し、出来れば、その場で出演の承諾を得る。
- オーディションの時のようにチケットノルマを課し、少ないリスクでお金儲けをする。
まさに人の心理を利用した手法です。
闇のポイントは?
今回のポイントは、
- あくまで2次審査の「合否」が無いこと。(永遠にライブの出演依頼が出来る)
- 実際に会う事で2次審査が高評価だったと思わせ、期待感を持たせることによって、ライブ出演オファーを断られるリスクを減らすことが出来る。
- 1日でいくつものバンドと面談することでスケジュールをスムーズに決定できる。
最後に
今回の闇は、2次審査のオーディションライブに出演させて終わりでは無く、
1度上手く利用できたバンドは2度目も上手く利用しようという考え方の闇でした。
これに気づかないバンドは「良いライブを見せれば事務所に所属できるかも」と勘違いして永遠に利用されます。
ちなみにこの面談以降、私たちに連絡が来ることはありませんでした。(笑)
おそらく「ライブを沢山やりたいというが意思が全くない!」というのが理由だと思います。
失敗したミュージシャンが何を言っても負け惜しみになるのかもしれませんが、
このプロデューサーは本当に新人アーティスを探しているわけではなかったと思っています。
これらの事が私の勘違いであることを願います。