【音楽業界の闇3】 まんまと利用されたバンドについて
今回で第3話の【音楽業界の闇】シリーズです。
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第2話 【音楽業界の闇2】ライブ審査が終わった後、プロデューサーから連絡がきた。(笑)
から先にお読みください。
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これまで紹介してきた通り、私たちの他にもこのプロデューサーにまんまと利用されたバンドがいます。
その事を考えると非常に切ない気持ちになりますが、彼らがその時、どのような事を思っていたかご紹介していきたいと思います。
なぜ他のバンドのことを知っているのか?
現在もですが、その当時からアマチュアバンドも程度は違えど、ホームページやブログを開設していました。
私はそこの書き込みから情報を得ることが出来ました。
1次審査を通過して、2次審査ともなれば誰かに言いたくなる気持ちも分かります。
2次審査(ライブ審査)後のブログ
私たちと同日のライブオーディションに参加したあるバンドのボーカルがライブ数日後にブログを更新しました。
※古い記事の為、記事が削除されていて現在では見ることはできませんでしたが、内容は要約すると以下のようなものだったと思います。
○○音楽事務所のオーディションライブが終わりました。
プロデューサーからはアドバイスを貰う事ができ、良かった。
また○○(音楽事務所)主催のライブに出演させてもらえることになったので〇月〇日、お時間ある方は是非お越しください!
すでに次のライブを紹介されていたようなのです。 そしてまんまと出演を決めたようです。
ちなみに、この時点で次のライブを紹介されていない私たちは評価が低かったのだと落ち込んだ覚えがあります。(笑)
騙されたのはその人だけじゃない!
現在でも「そこそこ有名な音楽事務所」はオーディション(デモテープ募集)を行っています。
検索すると最近でもブログで「○○(音楽事務所)から1次審査通過の連絡が来ました!」と喜びを表現しているミュージシャンを何人か見つけることが出来ました。
人によってはオーディションライブだから集客に協力してください。というような趣旨の書き込みをしている人も…。
また、面談後は作詞などの話をチラつかせて何回かイベント出演のお誘いがあったそうです。(たぶんチケットノルマ有り)
普通に考えたらおかしいだろ? なぜ気づかない?
ちなみに1次審査を通過した人のブログコメント欄に、
自分も1次審査を通った。
しかし、オーディションなのにチケットノルマがあるという事に疑問を持ち、出演するか迷っている。
ホントに審査するのか?
それとも単なるお金儲けなのか?
良ければその時の状況を教えてほしい。
という趣旨の書き込みが有りました。
やはり疑問も抱く人もいるようです。 しかし、その書き込みには続きがあり、「名の通っている事務所だけに迷う」と書かれています。
結局、疑問を持っても名が通っていて、有名アーティストが所属しているという「期待感、安心感」からライブへ出演してしまうのです。
最後に
私は、今回ご紹介したプロデューサーが本当に新人アーティストを探しているようには思えませんでしたが、
もしかしたらノルマを課した上で本当にアーティストの原石を探しているプロデューサーもいるかもしれません。
こういった趣旨のライブオーディションが全てお金儲けのためとは言いませんが、
プロミュージシャンになりたいという「期待感」を利用したお金儲けは確実に存在します。
しかし、それを証明する方法は無いんです。
利用できるだけ利用して、最後は「会社としてプロデュース出来ない」で片付いてしまいます。
本当によくできたビジネスです。(悪い意味で)
これらすべてが私の勘違いであることを願います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
~完~