【ライブ】チケットノルマの秘密、公開します。

2017年6月20日

 

バンド活動中の皆さん、また、バンド活動はしていないもののアマチュアバンドの活動について興味がある皆さん、こんにちは。

 

アマチュアバンドはライブをやりたい時「ブッキングライブ」に出演することが一般的です。

ブッキングライブとは、あるライブハウスが数組のバンドに出演を依頼し、

1日に5~6組が順に出演する形式のライブです。

 

そして、ブッキングライブにはほとんどの場合、「チケットノルマ」が有ります。

 

このサイトでも「音楽業界の闇シリーズ」で何度か登場した「チケットノルマ」ですが、

チケットノルマとは何なのか?

また、ライブハウスは1日でどのぐらいの売り上げがあるのか気になりませんか?

 

今回はザックリですが、

ライブハウスはチケットノルマを課すことによってどのくらいのメリット(売り上げ)があるのか

ご紹介していきたいと思います。

チケットノルマとは?

アマチュアバンドはライブハウスに出演する際「チケットノルマ」が課されます。

 

要は、バンド側が出演するにあたって「〇〇枚のチケット販売を約束します」ということです。

ちなみにノルマが達成できない場合は、不足分をバンド側で負担しなくてはいけません

 

ライブハウスによってチケットの価格も違いますし、ノルマ数も違うので一概には言えませんが、

私の知っているところだと

[¥1,500×20枚] ~ [¥2,500×20枚]の場合が多く、

金額にすると

3万円~5万円分のチケットを捌かなくてはいけません。

 

ノルマ以上の売り上げは?

では、ノルマ以上の売り上げはどうなるのでしょうか?

 

実はノルマ以上の販売とはいえ100%バンドの取り分にならないことが多いです。

そうです、搾取が行われています。(笑)

 

ちなみに搾取は0%~70%とライブハウスによって割合が全然違います。

私がよく出演したライブハウスは50%でした。

 

バンドの売り上げ

ここで、チケットノルマ¥2,000×15枚 

16枚目(ノルマを超えた分)からは50%がバンドの売り上げになると仮定して計算してみましょう。

 

バンドメンバーは5人。

各メンバーがお客さんを5人ずつ呼んだとします。

 

つまり、売れたチケットは25枚です。

¥2,000×25枚=¥50,000 がチケットの売り上げになります。

 

しかし、15枚目まではチケットノルマで100%ライブハウスの取り分です。

16枚目から(10枚分)の売り上げは50%しかバンドの取り分にならないので、

¥2,000×10枚×50%=¥10,000

 

¥10,000がバンドの売上になりました。

 

しかし、このバンドのメンバーは5人でしたので、均等に分配したとすると、

¥10,000÷5人=¥2,000

交通費とお昼代で無くなってしまいます。

 

今回はメンバー5人がお客さんを5人ずつ呼ぶことが出来たので少し儲けが出ましたが、

実際は毎回、5人が5人ずつお客さんを呼ぶのは難しいです。

毎回25人ずつ集客できるアマチュアバンドなんてほとんどいません。

 

ライブハウスの儲け

先ほどの例でライブハウス側はいくらの売上があったのでしょうか?

 

まず、チケットノルマの分は100%ライブハウス側の取り分ですから、

¥2,000×15枚=¥30,000

 

さらにノルマ以上の売り上げの50%を徴収するので、

¥2,000×10枚×50%=¥10,000

 

実はこれだけではありません。

こういったライブハウスの多くはチケット代と別にドリンク代を強制で徴収します。(大抵500円)

客数25×500円=¥12,500

 

それらを合わせると、

合計¥52,500となりました。

 

ただし、これは1バンド分の売上です

一般的にブッキングライブでは1日に5~6バンドの出演者がいるのでライブハウス側の売上は5~6倍と考えられます。

 

リスクは?

ライブハウス側も結局は商売ですから、できるだけリスクは回避しなくてはいけません。

 

そのためにチケットノルマがあるのですが、いったいどのぐらいの効果があるのでしょうか?

先ほどのバンドを例に計算してみましょう。

 

今回のライブでは集客がゼロだったとしましょう。(観客無し)

 

観客無しなら大赤字! と思ってしまいますが、ライブハウスはそうでもありません。

ここでチケットノルマの登場です。

 

ノルマは15枚なので、不足分の15枚分はバンドが負担しなくてはいけません。

 

すると、バンド側の負担

2,000円×15枚=¥30,000

3万円の赤字になりました。

 

次にライブハウス側の売上を計算してみます。

チケットは1枚も売れませんでしたが、ノルマ分はバンドが補ってくれるので、

¥2,000×15枚=¥30,000

3万円の売上です。

 

集客ゼロなのでドリンク代は徴収できませんでしたが、売上を立てることは出来ました。

 

そして、先ほども言った通り、これは1バンド分で計算しています。

1日で5~6バンドの出演者がいるのでライブハウス側の売上は5~6倍だと考えられます。

なんと、全てのバンドの観客がゼロでもしっかりと売上が立ちました。

 

このシステムはバンドがチケットを売れば売るほどライブハウスが儲かり、売れなければバンドがリスクを負う事で営業が成り立っています。

 

ライブハウス側には人件費や諸経費などもかかりますが、リスクの観点から見たらバンド側に比重が傾いているのは間違いないでしょう。

 

最後に

チケットノルマの仕組みはお分かりいただけたでしょうか?

 

ライブハウスにとってチケットノルマは営業していく上で非常に大切なものです。

チケットノルマによって営業が成り立っていると言っても過言ではありません。

 

ライブハウスが求めるのは良質なバンドではなく、

集客力とチケットノルマの支払い能力です。(笑)

 

本当にごく一部のライブハウスは簡単に出演出来ないところもありますが、

ほとんどのライブハウスは、

チケットノルマを踏み倒さなければどんなバンドも歓迎してくれます。

 

結局は商売なんです。

 

Posted by ME.tronome