Key(キー)の判別
はじめての音楽理論の授業で学んだことは、調合、Key(キー)についてでした。
音符の種類、読み方、記号など、基本は知っていることを前提に授業は始まり、小学校で習ったようなことは再度学習しません。
唯一、楽譜の読み方で学んだのは調合(Key)に関する事でした。
楽譜からKey(キー)を知る
楽譜にあまり親しみが無い方にとっては「?」でしょうが、楽譜の初めにキーが何なのか?ということが記載されています。
下の図をご覧ください。 Key(キー)は#(シャープ)又は♭(フラット)の数で判別します。
下の図は一覧です。(今回は平行調のマイナーキーは記載していません。)
上の図は何も付いていないものと、#(シャープ)が付くタイプ。
下の図は♭(フラット)が付くタイプ。
…気づきましたでしょうか? この#(シャープ)や♭(フラット)は、順に1個ずつ増えていくのです。
♯、♭を付ける順番
シャープやフラットを付けていくのには順番があります。 なぜ、シャープやフラットを付けるとキーが変わるのかには理由があるのですが、それはまた今度ご紹介します。
※今はとりあえず、シャープやフラットには付ける順番があって、それによってキーが判別されるという事だけ覚えておいてください。
増える順序は以下のとおりです。
- 【シャープを付ける順番】 ファ→ド→ソ→レ→ラ (F→C→G→D→A)
- 【フラットを付ける順番】 シ→ミ→ラ→レ→ソ→ド (B→E→A→D→G→C)
これは単純に暗記してください。 私は語呂合わせで覚えました。
#(シャープ)の方は「エフシージダン」 ※当時サッカー界ではジネディーヌ・ジダンが有名だったので、ジダンがフットボールクラブを作った。とイメージして FCジダン と覚えました。
フラットの方は「ベアドッグシー」 顔は熊、体は犬、名前はシー。 そんなイメージ作り、奇妙な生き物のフォルムで頭に印象付けました。
今更ですが、変な覚え方です。 語呂合わせじゃなくても「ファドソレラ」「シミラレソド」くらい覚えられただろ!と当時の自分に言ってあげたいです。
Key(キー)の判別
#(シャープ)、♭(フラット)の付ける順番が分かったところで、「シャープが〇個の時のKey(キー)は〇〇。」のように暗記していなければ分かりませんよね。
量が量だけに全部覚えるのはかなり苦労しますし、覚え間違い、勘違いをしていたら演奏にも支障をきたします。
しかし、私は、ある方法で簡単にキーが判別できる事に気が付きました。
それは、
#(シャープ)が付くものは最後の音の半音上がKey(キー)。
♭(フラット)が付くものは最後から2個目の音がKey(キー)。
という事です。
例えば
上の図のKey(キー)は【A】です。 #(シャープ)が付いている調合は最後の音の半音上がKey(キー)ですから、G#の半音上で、Aとなります。
下の図のKey(キー)が【A♭】です。 ♭(フラット)が付いている調合は最後から2番目の音自体がKey(キー)になりますから、A♭となります。
ただし、例外が2つあります。 Cは何も付かない のと Fはフラットが1個。
この2つ例外だけは覚えておいてください。 それら以外は先ほどの基準で判断が出来ます。
これで簡単にKey(キー)の判別が出来るようになりました。
最後に
以上が最初の授業で学んだこと、そして私個人の覚え方でした。
このKey(キー)を元に演奏や作曲が行われていきます。
これらは今後、とても重要なものになりますので暗記までしろとは言いませんが、なんとなく覚えておいてください。
セッションも「Key(キー)は○○でブルースやろう!」なんてことが良くあります。
また、この後にご紹介する「スケール」というものがキーには密接に関係してきます。
スケールと言ってもなんのこっちゃ?ですよね。 当時の私もそうでした。
次はメジャースケールについてご紹介したいと思います。