ロクリアン(Locrian)

2017年3月14日

 

今回はロクリアンのご紹介です。

いつものごとく、「モードとしてのロクリアン」と「調性内のコードスケールとしてのロクリアン」の2種類の観点からのご紹介をさせていただきます。

ロクリアンとは

ロクリアンはメジャースケールの第7音から並べ直した形です。

例) Cメジャースケールを第7音(B)から並べ直すとBロクリアンになります。

Bロクリアンの構成音は「シドレミファソラシド」です。

 

では、Cロクリアンを求めてみましょう。

Cが第7音になるメジャースケールは「D♭」です。 つまり、D♭メジャースケールの構成音を第7音のCから並べるとCロクリアンになります。

Cロクリアンの構成音は「ド、レ♭、ミ♭、ファ、ソ♭、ラ♭、シ♭」です。

もちろん並べ直しただけですから、構成音そのものはD♭メジャースケールと同じです。

度数表示

ロクリアンを度数で表すと、

完全1度(ド)

短2度(レ♭)

短3度(ミ♭)

完全4度(ファ)

減5度(ソ♭)

短6度(ラ♭)

短7度(シ♭)

このようになります。※()内はCロクリアンの構成音です。

ちなみに、3度が「短3度」なのでロクリアンはマイナー系の「モード」、「コードスケール」に分類されます。

 

特性音

では、モードの観点からの話をさせていただきます。

ロクリアンはちょっと特殊なモードで、特性音が2つあります。

  • 1つ目は「短2度」です。 これはエオリアンとの区別をするための音です。
  • 2つ目が「減5度」です。 これはフリジアンとの区別の為の音です。 ※この減5度は副特性音として扱われます。

では、「ロクリアン」、「エオリアン」、「フリジアン」を比べてみましょう。

この2つの特性音のおかげでロクリアンらしさ(エオリアンでもフリジアンでもないこと)を表すことが出来ます。

ちなみに「短2度」はフリジアンの特性音と同じです。 そのためロクリアンにも多少フリジアンっぽい雰囲気が含まれます。

 

アボイドノート

では、次に調性内のコードスケールの観点からのお話をさせていただきます。

ロクリアンは「Ⅶm7(♭5)」の時に使われるコードスケールで、アボイドノートは「♭9th(短2度)」です。

これは「完全1度」に対して「♭9th」音程になり、不協和音度が強いことからアボイドノートとなります。

 

余談ですが、以前は歌物などではあまり使われなかった「Ⅶm7(♭5)」でしたが、最近ではヒット曲にもⅦm7(♭5)が使われる機会が多くなってきました。

以前に比べると比較的に転調や代理コードなどを使った理論的に解釈が複雑な曲が多くなってきたように感じます。

 

最後に

最後にいつものごとく、「モードとしてのロクリアン」の雰囲気を掴むための練習法をご紹介いたします。 もしかしたら各モードの中でも1番雰囲気を掴みやすいかもしれません。

と言うのも人によって捉えかたは変わりますが、私はロクリアンの「怪しい雰囲気」が非常に特徴的に感じます。

しかし、「怪しい雰囲気」という事からも言えるように普段はあまり「♭5系」のコード1発でセッションなんてしませんから使う事は殆どありません。(笑)

 

さて、前置きはこれぐらいにして、練習方法をご紹介します。 コードは「Bm7(♭5)」1つを伴奏にして、「主音のシ」、「特性音のド」、「副特性音のファ」を中心に使ってアドリブします。

これはBロクリアンを元に演奏されるので、全体を通して「シドレミファソラシド」を使います。

これでロクリアンの雰囲気を掴めるかと思います。 バンドでセッションをするときはあまり好まれないかもしれませんが、音合わせの時ぐらいはロクリアンで合わせるのも刺激になるかもしれません。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

Posted by ME.tronome