平行調
以前、マイナースケールについてのページで、CメジャースケールとAマイナースケールは使われている音が同じことをご紹介しました。
このことからCメジャースケールを基準とした【Key:C 】 と Aマイナースケールを基準とした【Key: Am】 は基本的に同じ音が使われていることが分かります。
また、使われている音が同じなので調号も同じ表記となります。
このように同じ音が使われているメジャーKeyとマイナーKeyを平行調と言います。
今回はこの平行調についてご紹介をしていきたいと思います。
平行調とは?
マイナースケールのページでもご紹介をしましたが、おさらいです。
まずはCメジャースケールとAマイナースケールを比較してみましょう。
基準の音が違うので始まりの音は違いますが、使われている音は同じです。
メジャースケールには、必ず同じ音を使った平行調のマイナースケールがあり、もちろん逆にマイナースケールにも平行調のメジャースケールがあります。
調号は同じものを使うので、調号を見ただけではその曲が【Key:C】なのか【Key:Am】なのかを判別することはできません。
その為、コード進行やメロディからKey判別するのですが、いずれにしても転調が無い限り基本的に使われている音は一緒です。
平行調一覧
それでは他にどのような平行調があるのかをご紹介していきたいと思います。
以上がメジャーKeyとマイナーKeyの平行調の一覧でした。
平行調は暗記しないとダメ?
数多くの平行調があるのですぐに暗記をしろというのは難しいかもしれません。 もちろん暗記した方が良いに決まっているのですが、暗記しなくても平行調を知ることが出来ます。
以前、Keyについてのページで調号からメジャーKeyを判別する方法をご紹介しましたが平行調のマイナーKeyは分かりません。
しかし、メジャースケールの第6音から並べ直したものが平行調のマイナースケール。
マイナースケールの第3音から並べ直したのが平行調のメジャースケールという事を利用すればすぐに分かります。
つまり、【Key:C】で言うとCメジャースケールの第6音はAなので、平行調はAmと判別できます。
調号に「#」も「♭」も付いていない場合は、【Key:C】 or 【Key:Am】と判別できるのです。
他の例をご紹介します。 調号に「#」が4つ付いていたとします。 (#4つはKey:Eです。)
【Key:E】のEメジャースケールの第6音は「D♭」ですから平行調は【D♭m】となります。
つまり、「#」4つの調号は【Key:E】 or 【Key:D♭m】 というわけです。
次は逆のパターンを考えてみましょう。 マイナースケールを第3音から並べるとメジャースケールになるのですから、D♭マイナースケールの第3音はEなので、【Key:D♭m】の平行調は【Key:E】と判別することが出来ます。
最後に
以上が平行調に関するご紹介でした。
メジャースケールとマイナースケールにはお互いに平行調というものがあることを知って頂けたかと思います。
また、平行調の判別方法もご紹介させていただきました。
実は、今回ご紹介した平行調の判別方法の他に四度圏を使う方法もあります。
四度圏は音と音の関係性を判別する便利なツールなのでまた別のページでご紹介をしていきたいと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。