四度圏
KEY、音程、コード等、音楽理論にはいろいろ覚えないといけない事が多いのが現実です。
それらを一目で分かるように作られている四度圏は音楽理論を勉強していく上で非常に便利なツールとなります。
「気づいたら勉強しているうちに音程もKey構成音も覚えていた。」という日がいずれ来るでしょうが、初めのうちは四度圏を使い、確実な方法で慣れていくことが重要だと思います。
また、確認するという意味でも四度圏の使い方を覚えておいた方が良いでしょう。
四度圏とは?
四度圏は時計回りで4度ずつ音が書かれています。 左回りだと5度ずつです。
この表を利用して、音程を簡単に把握することが出来ます。
※実はこれとは別に、五度圏という物もあります。 時計回りで5度ずつ変化していくもので、古典音楽で使われることが多いようなのですが、さほど違いはありません。
音程を知る
では、この表の使い方ですが、音程を知るには基準音からの距離で判断します。
以下のルールを適用することで、各音の度数関係がすぐに分かります。
- 時計回り1つとなり 完全4度
- 反時計回り1つとなり 完全5度
- 〃 2つとなり 長2度
- 〃 3つとなり 長6度
- 〃 4つとなり 長3度
- 〃 5つとなり 長7度
- 反対側 増4度
例) 基準を【A】として【長3度】は?
長3度は反時計回りで4つ目なので D♭ (C#)
このように求めることが出来ます。
また、コード進行を分析する場合も同じように使えます。
例えば、【C→Am→F→G】 というコード進行であれば、Keyの主音(Key:CならC) と各音の度数を調べて 【Ⅰ→Ⅵ m→Ⅳ→Ⅴ】 というように分析することが出来ます。
※分析するときはローマ数字を使って度数表記します。 詳しい分析に関しては別のページでご紹介していきたいと思います。
KEYの構成音を知る
四度圏を使えばKeyの構成音を知ることもできます。
基準の音1つ、時計回りで隣1つ、反時計回りで隣5つ、の計7音が基準音のKEY構成音となります。
※マイナーキーの場合は平行調でメジャーとして考えてください。
例) Key:C の構成音は?
上記のように求めると構成音は 【F C G D A E B】 という事が分かります。 ただし、1度から7度まで順に並んでいるわけではないのでご注意ください。
最後に
以前にKEYのページでご紹介をしたように他にもKEYの構成音を知る手立てはありますし、音程もいずれ覚えていかないと演奏に役立てることは出来ないのですが、初めのうちは四度圏をすぐ見れる環境にしておいて確認をしながら音楽理論を学んでいくことが重要だと思います。
いずれは使わなくなるであろう四度圏ですが、こういったものもあるというのは覚えていて損はないと思います。
また、最後に平行調や関係性を記載した表を作りましたので、このページをブックマークして確認の際はすぐに出せるようにして頂ければ幸いです。
最後まで読んでいただいてありがとうございました。